素直になれたら




前の子に話しかけよっと…



「彩ちゃん。これから班一緒だね!よろしくね。」




「あっ 真琴起きたんだ!爆睡してたもんね。 そう言えば さっき和輝君が来てたよ。真琴 爆睡してたから 行っちゃったけど。」




「あっそうなんだ。ありがとね!」




和輝 来たんだ……




起こしてくれても良かったのに さり気なく気を遣うんだから…




「ねぇ真琴って和輝君と仲良しだよね?好きなの?」



ん? 何て?



突然の 彩ちゃんの言葉に びっくりし過ぎて




「うぇっ?何で?」




変な声出ちゃったよ……






「だって 和輝君 女子とあんまりしゃべらないのに 真琴とは楽しそうに話してるじゃん。皆噂してるよ!?」






噂?? ま…まじか!?





嫌いじゃないしむしろ好きだけど皆の言う好きじゃないし…




うーん。




困ったな……





「木下さん 真琴は 女子枠じゃないんだよ!なっ 真琴!!」





「………!?」




えっ? いきなりどうしたの?




「何変な顔してるの? さっき自分で言ってたじゃん。」




なるほど〜 そうだったね!





「あっ!あ~そうそう。そうなんだ!
私 男子枠だから 和輝も普通にしゃべるんだよ。」





「ええええ~。何それ。」




彩ちゃん 物凄く変な顔になってるよ………




疑ってるなぁ………




「ほんと ほんと!! だって 私と和輝の間に loveは ないもん。likeだよ。」




「そうなんだ……和輝君って クールだけど かっこいいよね?」




あっもしかして 彩ちゃん 和輝のこと気になってるのかな?




本当に 私の周りって…… 和輝といい… ひなといい……



無駄にモテるからなぁ…………





「そうかなぁ?かっこいいのかよく分からないんだけどな……」





ふぅ~んって納得したのか してないのか……彩ちゃんは前を向いた。






ぱっ と横を向くと 晴也が にこっ て笑った。





晴也 私が困ってたから助けてくれたんだ。





ありがとねっ て口ぱくで言ってみたら 全然いいよって返してくれた。