素直になれたら







「ただいま〜」




若干 ふてくされ気味に言う。




「おっかえりっ!! ねぇ真琴〜 今日お母さんケーキ買ってきちゃった! おやつしよぉ」



こんな日に限って…………



お母さん…… テンション高っっ




「………」





私 無言で訴える………





「あれ? テンション低っ! どした?
ん? 何そのズボン?」




私の手元を見て お母さんが不思議そう…




だよね……… 私自身 この状況が不思議っていうか 納得できてないって言うか………





「和輝のズボン 破れたんだって…
で 私が直すんだよ。何か 罰ゲーム的な?
そんな成り行きで…」




ぽつりと言うと





「ふぅ〜ん。 真琴直せるの? あんた 裁縫 微妙じゃなかったっけ?」





お母さん カラカラ笑って言う。





「………」




分かってるよぉ……




だからテンション低いんじゃん!




お母さんのいじわるぅ~




だって お母さん楽しんでるよね?




私めっちゃ泣きそうなのにぃ




無言で お母さんに 反抗……




絶対 やってやるぅ!





今夜は徹夜覚悟だ!!





あっ でもお母さん ケーキは食べるねっ!!