・・・それからも、心は交わる事はないまま、
私と御堂社長の体の関係は続いていた。

「…今日の予定は?」

そんな毎日が続いても、仕事はしっかりこなさなければならない。

「今日の予定ですが、午前は特に何も入っておりません。
午後からも特に大事な案件はありません」

「…そうか、珍しく今日はゆっくりできそうだな」

「・・・はい」

・・・御堂社長がそう言うのも分からなくはなかった。
ここ何か月も、働き詰めで、気を休める暇もなかったのだ。

・・・御堂社長同様、私にとっても、一息つける日になった。

・・・が。

午後に入ってすぐ、外線が入った。
それは、高瀬物産の社長より、突然の社内パーテイーの誘いだった。

各会社に電話があったようで、御堂コーポレーションの代表として、
断るわけにはいかなかった。


「…仕方がないな。…社長にも、一度、しっかり詫びもお入れておかなければならないし。

…理子、お前も一緒に同伴しろ、いいな」


「…私がですか?」
今まで、パーテイーと名のつく物には、参加したことがなかった。
いつも御堂社長が一人で参加していたからだ。

…なぜ、よりにもよって、突然私を同伴させようと思ったのか。

「一度帰って、それなりの格好をして来い。
パーテイーは、7時からだ、6時40分ごろ迎えに行く」


「・・・はい」

・・・御堂社長にそれなりの格好をしろと言われたが、
パーテイーの服なんて、持ってるわけがない。
仕事が終わってから買いに行く時間もなさそうだ。

…困ったな。