鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~





 なんだかんだいって、昔から絖覇は隣にいてくれた。


 気づけは隣で、笑っててなんかとぼけたことを言っていたけど、そんな風にして相手してくれるのも嬉しかった。




 いつもあたしは独りじゃなかったんだ。




 そんなことを改めて実感する。


 あたしは、恵まれてる。


 誰かが隣にいてくれるだけで、こんなにも心が安心できるから。




「ん・・・・・・?


 あ、俺寝ちゃってた。


 りん、起きたのか?


 ・・・・・・大丈夫か」



 ムクッと身体を起こした絖覇は寝ぼけるなんてことは一切せず、あたしを真っすぐ見つめる。


 あたしを心配してくれているのが、痛いくらい、わかる。


 ありがとね、絖覇。


 けど・・・・・・。



「くっ・・・・・・!」



「りん!? どうした!」



 耐えられない。




 だって、そんな寝癖つけたまま、真剣な顔されても・・・・・・。



「くくっ!」



 笑うなって言う方が、ムリ!



「あはははっ、は、はっ!」


 
 もう堪えることが出来なくなったあたしは、盛大に吹き出した。


 絖覇はわからず、目を白黒させてる。


 あたしが、おかしくなったとでも思ってるの?