鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~






「俺らが呼んだんだ」



 もちろん、みんな魂だけの状態だけど。


 彰さんと、淀姫によってムギのことが伝えられ、ここに全員が集まったのだ。


 ・・・・・・みんな、美形・・・・・・。


 気品とか、オーラがすごいよ・・・・・・。


 戦いの最中なのに、あたしはプチショックを受けていた。


 
「ムギ、お願い、こんなことはもう止めて」



 一番手前にいた珍しく肩くらいまでしかない黒い髪の姫が、ムギの正面まで高く浮かび上がると、ムギを説得しようとする。


 だけど・・・・・・。 



「イヤ、ダメ!


 私はあなたたちを、傷つけたのよ?

 
 力を奪って・・・・・・私は、みんなを裏切ったのよ!?」



「──だから」



 ふぅ、と短い髪の姫は溜め息をついた。



「そんなの、大丈夫だって」



「え?」



 ムギは、予想していなかったのか、キョトンとした顔になる。