ムギは泣き声のような声で、叫ぶ。
「私が、いくら人を救ったとしても、傷つけてしまったのは事実。
その人たちは、きっと私を恨んでいる!
仲良くしておいて、力がなくなりかけたら、その人たちから力を奪って・・・・・・。
私は、最低なの・・・・・・」
「──そんなこと、ない!」
「え?」
あたしは、倒れそうになる身体をなんとか動かし、ムギのもとへとたどり着く。
そして、ムギは、叫んだあたしを不思議そうに見た。
「ムギ・・・・・・番人の人たちは、誰もムギを恨んだりしてないよ?」
「なぜ、そんなことが言える!」
再び声を荒げるムギ。
けれど、直後にあたしの後ろを見て、固まった。
「な、んで・・・・・・」
「久しぶりね、ムギ」
「おいおい、俺を忘れたのかよ」
「薄情だな、俺達、仲間だろう?」
そのほかにも、後ろの方でがやがやと騒がしくしている。
「みんな・・・・・・どうして・・・・・・」
そう、その人たちとは、歴代番人を努めてきた姫と召し使いだった。

![あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。[2]](https://www.no-ichigo.jp/img/member/684618/kvlyibwqof-thumb.jpg)

