彰さんの攻撃を肩に受けたムギは、無言でその傷痕を見てから、その視線を攻撃した彰さんへと移す。
彰さんの肩は、ワナワナと震えていた。
「お前は本当に阿保か!
確かに、傷つけてしまった人たちはいるかもしれない。
救えなかった人たちも、いるかもしれない。
でも!!
誰も救えなかったなんて言うなよ!」
いつのまにか、彰さんはそのクリクリした瞳に、大粒の涙を浮かべていた。
「お前に、どれだけ救われたか・・・・・・。
お前のおかげで、どれだけたくさんの人が、幸せになれたか・・・・・・。
その人たちは、みんなお前に感謝してる!」
「ッッ!」
今度は、ムギが息を飲んだ。
確かに、彰さんの言う通りだ。
ムギは、一度犯してしまった罪のために、たくさんの人を傷つけてしまったのかもしれない。
でも・・・・・・。
それでも、救われたのは、確かにムギのおかげ。
ムギがいなかったら、あたしは、お母さんを起こしてみせると決意できなかった。
過去へ行って、いろいろ知ることが、できなかった。
「でも・・・・・・!
そんなこと、信じられない!!」

![あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。[2]](https://www.no-ichigo.jp/img/member/684618/kvlyibwqof-thumb.jpg)

