鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~





 すると、すぐに・・・・・・。



「あ゙あ゙っっ!!」



 壁は破壊され、あたしは遠く吹き飛ばされた。


 建物の壁に背中を打ち付けられ、一瞬呼吸が止まる。


 ズルズルと建物の壁を滑り落ちたあたしは、ぼんやりと霞む頭で考えた。


  
 どれだけ守りたくても、結局守ることができない。


 私は私の幸せを願ってはいけない。


 私がいるかぎり、絶望は生みつづけられる。



 それが、ムギの本心だったんだね。


 ムギはいつも、どこか遠慮している気がしていた。


 どこか、本心ではない気がした。


 でも、やっと話してくれたね。


 それでも、そんなこと、ないんだよ。


 みんな、そんなこと・・・・・・。