鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~






「り、ん・・・・・・」



「絖覇!」



 横で絖覇がうごめいて、あたしは慌てて痛む身体を起こして彼に近寄った。



「だい、じょうぶか」



「あたしは大丈夫!


 絖覇の方こそ、大丈夫なの?」



 彼はあたしの力を借りて、なんとか立ち上がった。


 服のあちらこちらが焦げているだけで、見たところ外傷はない。


 でも、ヘンなところを打ったのか、顔をしかめている。



「ムギ・・・・・・どうしちゃったの?」



 こんなの、信じられないよ。


 本当に、あたしたちの知っているムギなの・・・・・・?


 彼女を見上げると、ムギは鼻で笑った。