「大人しく、捕まれ」
「っ!」
「きゃあっ!」
「りん!」
ムギの手から放たれた、白い光で出来た鎖は、あたしをあっという間に捕らえてしまう。
避ける間も、なかった。
「チッ」
小さく舌打ちをした絖覇が、風のように速く、駆けてくる。
けれど、ムギは鎖を自由に操ると、あたしを自分のもとへと手繰り寄せた。
おかげであたしは宙ぶらりん状態。
なにこれっ!
恥ずかしいんだけど!
スカートなんて履いて来なければよかった!
中、丸見えじゃない!
顔が真っ赤になって、スカートを押さえようとするけど、腕も背中に縛り付けられてしまっていて、それはかなわなかった。
そんな風にあたふたしていると・・・・・・。
──ピタリ。
「ひっ」
短くて小さい、悲鳴が閉じていた口の端から洩れてしまった。
ムギの手に握られているのは・・・・・・光で出来た霊力の短剣。
それは、間違いなく、あたしの首に押し付けられている。
冷たいはずなのに、恐怖でそれすらもわからない。
ゴクリと、生唾を飲み込むことさえ、困難だ。

![あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。[2]](https://www.no-ichigo.jp/img/member/684618/kvlyibwqof-thumb.jpg)

