鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~






「やったあっ!!」



 結界が壊れた!



「ありがとう、お母さん! ってえ?」


 
 お母さんにお礼を言いたくて、さっきお母さんがいたところを見るけど、彼女はそこにはいない。


 どこいっちゃったの?


 そのとき、脳内に声が響いた。



『りん、お母さんは今、力を使ったからしばらく休んでいないといけないわ。


 だからちょっとの間、消えるわね。


 りんなら、できるから。


 仲間と自分を信じて、最後まで、戦い抜いて・・・・・・!』



 その言葉に、涙が滲んだ。


 ダメダメ!


 もう、泣かない。


 弱いあたしじゃないんだ。


 あたしには、信じられる、大好きな仲間がいるから。


 独りじゃ、ないんだから。


 もちろん、ムギもだよ。


 今、それを伝えるよ。