鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~






「お母さん、どうしたらいい?


 結界がぜんぜん壊れないの。


 結界を壊さないと、ムギを助けられない。


 ムギを助けたいのに・・・・・・!」



『それはあたしに任せて』



 お母さんは力強く頷いた。


 その頼もしい顔つきに、少しの安心感が胸の奥に広がった。


 お母さんなら、やってくれる!



──バアアァァァッ!!




 お母さんが突然強く輝きだした。


 そして。


 その光が一カ所に集まったかと思うと・・・・・・それは塊となり、結界に突っ込んだ。




──バリリイィイン!!




 結界は、見事に粉砕した。


 パラパラと、ガラスのような透明な結界の破片たちが、あたしたちの上に降り注ぐ。