鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~






「そんな・・・・・・女神を再び倒さないと、姫様を助けることは出来ないというの?」



 小声で言ったアンゼリカさんは、しばし俯いてしまった。



「・・・・・・そうと決まったら、早く伝説の鈴に報告し、女神の生まれ変わりを探した方がいいな・・・・・・」


 ナディーンさんがこれまでにないくらいの低い声で言った。


 その言葉に幹部全員が頷く。



「しかし、女神のことだ。


 きっと、生まれ変わりでも赤子にはならないだろう。


 誰かの身体に住み着いたりしているかもしれない・・・・・・」



 銀さんが、冷静に呟いた。


 それもそうだ。


 あの女神が、単なる赤ちゃんになるわけない。


 赤ちゃんになったら、大きくなるまで時間がかかるし、お母さんを殺してお父さんを奪うのが目的なら、ダメだ。


 なぜなら、お父さんはもう不老不死じゃないから。


 不老不死ではないから、女神の生まれ変わりが大きくなれば、お父さんも同じだけ歳をとる。


 もう、お父さんは永遠の少年ではいられない。


 どんどん、成長し年老いていく。


 まあ、お父さんは歳をとってもその歳を感じさせないくらい、若々しいのだが。