鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~

 




 ウソ・・・・・・。



 力が、抜けて倒れてしまうかと思った。


 最後の言葉・・・・・・。



『女神は、まだ、この世に執着し、どこかで力を蓄えている。


 再び目覚めれば、そなたらに勝ち目はないだろう』



 女神は・・・・・・生きている・・・・・・?


 22年前、お父さんたちが滅ぼしたんじゃないの?



「ウソ・・・・・・そんなっ・・・・・・」


 
 最初に声を出したのは、青ざめた顔のアンゼリカさんだった。


 倒れかけたのを、慌ててお父さんが支え、ソファーに座らせる。


 誰もが、絶句していた。



「どういうっ・・・・・・ことだ・・・・・・」


 エクさんが、報告書をもう一度読み直す。


 お父さんは、白くなるまで強く、強く、拳を握っている。


 その瞳の奥には、絶望があった。