でも・・・・・・。
「もし、これが本当に魔物との戦いだったら、こんなの当たり前よ。
気はいつでも抜いちゃダメなの。
向こうは、こちらを容赦などなく──襲うの。
本当に自分を守ることができるのは、自分だけなんだから。
だから・・・・・・」
あたしは、真剣に伯を見つめて言った。
彼の瞳の奥は、わずかに怯えているように感じる。
でも、これは真実だから。
自分を、守るために心を強くさせないといけない。
「わかった?」
さっきとは違い、明るい声で言う。
すると、伯は俯いていた──かと思うと、バッと勢いよく顔をあげた。
その顔はキラキラ輝いていて・・・・・・。
「りんちゃんすげー!
なんであんなに速く動けるんだ?
俺、全然身動きすら取れなかったよ」
まさか、褒められるとは思ってなかった。

![あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。[2]](https://www.no-ichigo.jp/img/member/684618/kvlyibwqof-thumb.jpg)

