鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~






「じゃあ、それをあたしに向かって撃ってみて」



「えっ! それじゃ、りんちゃんを傷つけちゃう・・・・・・」



「大丈夫よ! ほら! 早く!」



「えぇ・・・・・・じゃあ」



 渋っていた伯は、あたしが自信ありげに言うとやっと承諾した。



「えい!」



──ドドドド!!



 紺色の弾があたしを襲う。


 けど、甘い!


 ニヤッ、と笑うとあたしは片手を前へ突き出した。



 途端に霊力の壁が現れ、そこに弾が当たった。


 次々と伯の手からあふれてくる弾は、あたしの前に張られた霊力の壁で吸収されるか、相殺される。



「くっ!」



 伯の額には、汗と疲れが見えはじめていた。


 けれど、負けてたまるもんかと、攻撃を止めない。


 ふぅ。


 なかなかの強さだけど・・・・・・。



「これじゃ、まだまだだよっ!」



 あたしは、霊力の壁を──解いた。