鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~






 それから、ようやくお城に着くとそこにはナトがいた。



「りんりんおっそーい!


 もう千さんとあの男の子、アンゼリカさんと会ってるよ」


 
 いつもの女の子バージョンの彼女は、怒っていた。


 
「えっ、もう?


 早いね、急がなきゃ!」



「そーだよぉ。


 絖覇も急いでねー!」



「おう」




 ナトに連れられ、あたしたちはアンゼリカさんのもとへと急いだ。


 いくつかの廊下を通り、


 アニメなどで出てくるお姫様が使うような螺旋(らせん)階段を3階分くらい登り、


 部屋を10個ほど過ぎると、やけに大きなドアにたどりついた。


 廊下を挟んで反対側は、大きな窓になっていて、そこから王国の全てが見えた。


 川が流れていたり、湖があったり、森があったり、もちろん村や都もある。


 城の周りは城下町になっていて、たくさんの出店が並び、連日、人(天使と鈴)で賑わっていた。


 こんなに高いところにお城があったんだ・・・・・・。


 白いお城から望む景色は、全てがキラキラと輝いて見えた。