そう言うと、彼女は──パアッと顔を輝かせた。
「やっぱり! そうだったんだ!」
「え?」
彼女は、あたしの手をとるとブンブンと上下に振った。
「うわー、会いたかったんです!
鈴姫の子供がいるって本当だったんですね!」
彼女はとても嬉しそうだ。
「なに? 知り合い?」
絖覇がのっそりとこちらを向いた。
知らないという意味を込め、頭を左右にふる。
周りの天使たちが、何事かとこちらに注目し始めた。
余計に目立ってる!
「あのっ! お名前伺ってもよろしいですか?
あっ、私はキキ。
お願いします!」
彼女がバッと頭を下げると、縛らずに背中に下ろしたままの灰色の髪がサラリと揺れた。
「あたしは、りん、です」
勢いに押され、気付けば名を名乗っていた。

![あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。[2]](https://www.no-ichigo.jp/img/member/684618/kvlyibwqof-thumb.jpg)

