お父さんの言葉に、心臓が凍りつきそうになった。


 本当に、ここにそんな人が現れたの・・・・・・?



「お父さん」



「なんだ?」



「あの・・・・・・その『影の存在』っていうのは、何が目的で魔物をこちらの世界に連れてきているのかな」



 まだ、はっきりとそう決まったワケじゃないけど・・・・・・。


 でも、やっぱり1番気になるのはそこなんだ。

 
 何が目的なのか・・・・・・。


 この世界の侵略?


 支配?


 それとも・・・・・・。



 お母さん・・・・・・・・・・・・?




「それがな・・・・・・分かればなにか魔物を止めるきっかけになると思うんだがな・・・・・・」



 お父さんはそういって、考え込んでしまう。