帰り道は二人でてを繋いで帰った


私のドキドキバレてないよね?


手のひらから熱が伝わっちゃったりしないよね?


手汗が出ちゃったりしたらどうしよう。



「あのさ、」


「うん?」

「中原のこと。ほんとに好きだよ。」


「あのね。斉藤くん。」


「なんだよ。」

私も好きだよ。

「ふふっ。私もだよ。」

「そっか。両思…えっ?!」


「好きです。斉藤くん。
ねぇ、ちょっとしゃがんで?いいものあげるから。」


「ん?」


チュッ。


小さなリップ音が響く。


「これが精一杯。」


「っつ。それ反則だから!」