「ごめん。」

悠くんは私を抱き締めた。

まさかぎゅってされるなんて思ってなかったから、ドキドキしてる。



「だって悠くんは、ケータイばっかり見ているから。私、寂しかったんだもん!」


これはワガママなのかな。


「そんなこと考えもしなかった。」

考えてよ。

私を見てよ。


「……………手。」

「ふぇ?」

「だから、手繋ご?」