そう思って、スマホをとりだし、あるかたに電話をかける。
──プルルルップルルルルルっ
「もしもし?」
「澪ぉ…!助けてぇぇぇぇぇ!」
「なに!?朝っぱらからうるさいなぁ……」
電話ごしに叫ぶ私に、電話から伝わる不機嫌そうな声。
そういえば、澪は朝がとてつもなく苦手だったっけ?
だとしたら、不機嫌なのも納得。
もしかして、まだ寝てるとこだった?
うわぁ。澪、怒ると怖いんだよなぁ。
「ちょ、麻友?急に黙らないでよ。なんか用があったんじゃないの?ないなら切るよ?寝るよ?」
「あぁ!ちょっとストップ!切らないでー!」
やっぱり今の今まで寝てたところだったのね。


