「はいはーい、二人ともストップ!とらちゃん、早く私の課題チェックしてくれない?早く教室行きたいんだけど。」


いくら虎ちゃんであっても、これ以上職員室にいたくない。


私だっていいこちゃんって訳じゃないんだから。


センセイって生き物はスキじゃないんだよねー。


とらちゃんとかは別だけど。


「おう、スマンスマン。雪平はいっつも課題出してくれて嬉しいなー。答えがめちゃめちゃだったり、明らかに雪平の字じゃない文字が書いてあっても」


虎ちゃんが私を見てニヤリと笑う。


む……。それは真那たちに課題を手伝ってもらったときのことだな……。


バレてたか。なんにも言わないからばれてないかと思ったのに。


ってか、答えがめちゃめちゃってなにさ!


こっちは一生懸命がんばってるってのに!


「残念ながら今回は全部自分でやりましたー!」


私は胸を張って言った。


「そうか……。じゃあ今回は答えがめちゃめちゃな方だな。」


自信満々で私に言ったとらちゃん。