「終わってよかったね!私もこれから出しに行くから一緒に職員室行こ!」


「おう!」


てなわけで、二人で職員室まできた。


「しっつれーしまーす!とらちゃーん?」


「お前……朝からうるせぇな……なんかようか?」


「用がなかったら職員室まで来るわけないじゃん!」


「まあ、そりゃそうだよな……」


あきれた顔で私を見ているのは学年主任の片岡虎彦センセイ。


ちょっと口が悪いけど、生徒想いのしゃべりやすくていいセンセイ。


うちの学校では、課題が複数ある人は学年主任に提出ってことになってる。


だからいっつも私が課題出す先生はとらちゃんなんだよね……


ちゃんと教化担任に出す日はくるのやら……


「ちーす。虎センセ!」


康太もとらちゃんに挨拶したら、とらちゃんは驚いた顔をした。