二人はガタガタと私の席の周りにイスを持ってきて座る。


四人で机を囲んでる状態になった。


「で、どんな人?」


澪が一番に口を開く。


「なにが?」


「麻友の好きな人!」


ああ、そのことね!


「んとねー、確か大学生?大人っぽいカッコいいおにーさん。」


「ふーん、連絡先は?ゲットした?」


「それがさー、麻友、名前も聞いてないんだってー」


真那が笑いながら言う。


「うわ、バカじゃん。」


「澪まで!バカバカ言いすぎだから!」


「バカって言えばさ、もうちょっとで中間テストだよ。麻友、大丈夫なの?」


さっきまでスマホをいじってた咲が言う。


てかさ、なんで私のみ心配してるわけ?


遠回しにバカって言ってるようなもんじゃないか!


失礼だそ!みんなして!