いつもより暗い体育館に昨日バスケ部が敷いてくれたであろう土足用のカバーが一面に敷かれている。
その匂いと、文化祭独特の雰囲気で
体育館までいつもと違う場所みたいだった。
「やばいっ!ドキドキしてきたぁ・・
時ぃぃ〜。私セリフ間違えないかなぁ!」
「ふふっ。大丈夫だよ。てか私達
間違えるほどセリフないじゃん。」
真美にはこう言いつつも
実はかなり緊張してる。
でも。頑張っても
先生はうちのクラスの劇、
観てくれないんだよね・・・
ダメダメ!!
せっかくの文化祭!
暗い気持ちになってたらもったいない!
ゴチャゴチャとそんなことを
考えていたら
一番目のクラスの発表が始まった。