「はい!お疲れ様ー!ありがとな。」


懐かしい、教科室の匂い。


苦くて、大人な、先生の匂い。


だめ・・・・


限界だ・・・・・


「じゃあ・・・失礼します・・・」




背中を向けて帰ろうとする私の腕を

先生が掴む。


「待って。」





なんで・・・・


やめてよ・・・


先生・・・


これ以上ここに居たら、私・・・



「真北。俺、やっぱりお前のこと傷つけた??」


不安そうな先生の声。



違うよ。


傷つけられたなんて
これっぽっちも思ってない。


むしろ逆。


先生は、私を
たくさん笑顔にしてくれた。



先生のたくさんの優しさが
私に幸せをくれたんだよ・・・・・



「お前が来るんじゃないかって、
夏休みの間。毎日ここに来た。


部活の時も、その後も。

真北のこと考えてた。」



先生・・・・

そんなこと言ったら、私のこと
好きみたいだよ・・・・


勘違いしちゃうよ・・・・