「そしたら時がね〜、、、」


今俺の前で楽しそうに
親友の話をしているのは俺の彼女。


井上真美


真美って、ほんっとに口を開けば
時、時って・・・


今一緒に居るのは俺なんだぞ?



らしくない。

ヤキモチなんて。



真美のこういう、友達想いなところが
すごく好きだ。


男に媚びない。


本当に必要なときは
俺でさえも後回しにして

困ってる人、悲しんでる人の
支えになろうとする。


なかなかできることじゃないよな・・・



二人で半分こずつしたドーナツを
頬張る真美の頬に触れる。


きょとんと俺を見る真美が、可愛い・・・




「お前。もうちょっと
自分のことも大事にしろよな。」




俺は人に優しい真美がすきだけど、

お前は分かってない。




人のために、どれだけ自分が
我慢してるのか。