先生のことは、なるべく
考えないように過ごしたけど

忘れるなんてやっぱり無理で。




あの河川敷を通るたびに

夕日を見るたびに

コーヒーの匂いを嗅ぐたびに

先生に似た人を見るたびに・・・・


先生の顔が

仕草が

声が脳裏に浮かんできた。


忘れようとすればするほど

先生は私の中に

深く、深く、刻まれていった。


真美は、仕方ないよって言って
抱きしめてくれた。

もう少し。

先生のこと好きでいようって。