数日後、真美と登校していると

また校門のところに先生が立ってた。



先生のファンみたいな2年の先輩に
囲まれて、ちょっと困った顔をしてる先生。


やっぱり、モテるんだなぁ・・・


心がチクチクする・・・


ふと先生と目が合った。


「あ、真北ぁ!あの後数学どう?大丈夫?また分かんないとこあったら質問来いよ〜。」



先生の笑顔が、キラキラ輝いてて眩しいよ。


そんな先生を見て真美が
ビックリしたように私の肩を揺さぶる。


「ちょっとちょっとー!!今の何よー!!いつの間にあんなに仲良くなってんの?!!」

「え、えへへへ・・・」

「もー!良かったじゃんーーー!!!
私も頑張らなきゃ!!」



真美が私の背中を叩いて前を向く。

「え?!真美好きな人出来たの?!」

聞いてないよーー!!


「へへ、実はねっ。井岡っ。」


「い、いおかぁあ?!」

「ちょっと!声おっきいよ!!!」


真美が急いで私の口をふさぐ。


井岡・・・

井岡かぁぁ・・・


井岡は同じクラスの男子で
男らしくて、強い。


真美の苗字は井上だから
出席番号が隣同士なんだよね。


どうりで前後の席で
仲良く話してると思ったぁ・・・

真美、応援してるからね!!



「お互い頑張ろうねっ!」

真美と私は手を繋いで笑いあった。