あたしの手もさっきより強くガクガクと震えていて。
どうか安田に気づかれませんように……!
と、こころの中で念じていたら、いつの間にかジェットコースターはゆっくり高くのぼっていく。
そうだった。
このジェットコースター、出発してすぐに最高点に到達して、ありえない角度でいっきに最低点まで落ちるんだった!
「……っ」
ダメだ、手が震えてる……。
なんとか安田に気づかれないようにと、あたしは手を座席と自分の背中の間に隠そうとした。
けど。
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