誠はあたしを子ども扱いするみたいにポンポンと頭をなでる。
「あ、ちなみに俺が大好きなのは桃花だよ」
「……っ!」
不意打ち。ビックリした。
いや、まさかこんなところで言われると思わなかった……。
「……あ、ありがとう」
大好きって言われると……なんでだろう、胸の奥が温かくなるような感じがする。
うれしいからだ。
大好きって言われるのって、こんなにうれしいことなんだね……。
このときのあたしは、こんな幸せな時間がずっとつづくって───
そう思っていたんだ。
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