「……んっ」
落ちてきたのは甘いキス。
……え?
「仕返し」
驚いているあたしに誠が言った。
「これからもっと俺に夢中にさせてやるからな。調子にのった罰だ」
誠はそう言ってなぜかあたしの手を引き、ぐんぐん歩いていく。
「ど、どこに行くおつもりでしょうか……?」
「ん、俺の家」
「ええ、誠の家に?」
「そう、今日は誰もいないし?」
また誠はニヤリと笑う。
「思う存分、かわいがってやるからな」
思う存分……。それであたし、生きて帰れるのかなぁ……。
……なんて、思いつつも。
あたしはなんだか幸せな気分だった。
あたしは誠を愛してて、誠はあたしを愛してる。
幸せってきっとこういうこと。
そしてたぶん、あたしは。
誠に愛されてる、世界でいちばん幸せな女の子。
-END-

