「……誠は?」 あたしもきいてみよう、と思って誠にきくと。 「ないよ」 そうとだけ返された。 「じゃあふたりとも初体験じゃん! いこいこ!」 美奈ちゃんが言い、爽太くんの腕をグイッと引っぱる。 「ちょっ、美奈ちゃん急……!」 急に腕を引っぱられて体勢がちょっと崩れた爽太くんの声を無視して、美奈ちゃんはゲームセンターのある方向へと向かっていく。 「あ、待って待って!」 ふたりとはぐれないように、急いであたしたちもそれについていった。