しょぼんとした、その時。
「仕方ないですね。そのスカート、私から梨花さまへのクリスマスプレゼントにします」
「……いいの?」
「はい、もちろんです」
うれしい!
梨花は心のなかでガッツポーズをとった。
「優しいね北上……! ありがとう!」
わふっと北上に抱きつくと「人前ですよ」と頭をポンポンされてたしなめられた。
「へへ、えへへ」
頭なでてもらえた。ラッキー。
「さあ、購入しましょう」
「うん!」
ありがとう、北上。
梨花、別に今までパパにいっぱいものを買ってもらったことがあるのに。
北上に買ってもらうとなんか、特別な感じがする……。

