「誠、もしかしてこのあと用事とかある?」 だったら大変。急がなくちゃ。 「……え?」 きくと、誠は驚いたような顔をした。 「ないよ。でも、どうしてそんなこときいたの?」 「あ、ないんだ」 とりあえず、用事がないならよかった。 「あのね、だって誠、さっきからずっと時計みてるじゃん」 「んー? そう?」 それより次のところに行こう、誠はそう言って歩きだした。 なんか、変なの。