「え? あ、うん……それポッキーっていうんだ」



梨花にもそれちょうだい、と言って梨花ちゃんは美奈ちゃんの手の袋からポッキーを1本とった。



「……ウソでしょ?」



まさかこの日本にポッキーを知らない人がいたなんて。



美奈ちゃんも驚いてるよ。



「あ、おいしー!」



梨花ちゃんはポッキーをかじってまたキラキラと目を輝かせた。



「こんなにおいしいもの知らなかったなんて、梨花ずっと損してたよ!」



「じゃあ梨花ちゃん、もしかしてじゃがりことかガーナのチョコレートとか食べたことない……?」



恐る恐るきくと、梨花ちゃんは首を縦にふった。



「それもこの、ぽっきー? みたいなお菓子? 梨花ね、パパがそういうのはダメっていうからずっと食べたことないの」



すごい。すごい。



梨花ちゃんってホント、お嬢さまなんだね。