「こうすれば大丈夫だよね」



「……うん!」



急のことで、また胸がドキッとした。



安田の手、あったかい……。



しかもあたしの手がしっかり包まれちゃうくらい大きいし。こういうところで安田の男の子らしさを感じる。



「まずなにする? なにか食べる?」



安田があたしの目をみながらきいた。



「あー、うん……じゃあまずなにか甘いもの食べたいな」



「かわいい」



なんとなくこぼした言葉にそう返されてあたしの顔はかあっと熱くなった。



「ちょっと安田、今日かわいいって言葉多くない?」



「だって本当のことだし」



頭をポンポンとなでられて、あたしは熱のあがりすぎで死んじゃうかと思った。



今思ったけど、安田ってけっこう小悪魔なんだね。