《美奈side》 「今日は楽しかったね」 「うん」 言うと、安田が返してくれた。こういう些細なことが幸せなんだってあたしは思う。 でも。 「……ねえ、美奈ちゃん」 安田が急に真剣な顔つきになってあたしをみた。 「なに?」 真剣な話? そう思ってきく。 安田はためらったようにうつむいてから言った。 「いい加減さ……美奈ちゃん、俺のこと爽太って呼んでくれない?」 「……は?」 あたしが安田のことを爽太って呼ぶの?