自分に言いきかせて微笑んでみた。



「そっか、ならよかったぁ」



桃花はホッとしたように言った。



「さ、乗ろうよ。……あたしあの小さいやつに乗ろうかなぁ」



あたしは梨花ちゃんたちから離れたところの乗りものを指でさすと、桃花がうなずいた。



「うん、じゃあ……あたしは美奈ちゃんの隣に座る!」



「じゃあ乗りにいこう!」



都築ごめん。桃花のこと奪っちゃって。



……だけど、これ以上ひとりであのふたりをみていられるほど、あたしは強くないんだ……。



桃花と隣で乗りものに乗ったけど、気になるのはあのふたりのこと。



気づくと目でふたりを追っていて、あたしの心はずっとモヤモヤしたままだった……。