ひとりじゃ捜せないし……甘えさせてもらっていいのかな? 「おねがい……します」 ペコリ、と頭をさげる。 「そんなのいいって! ……さあ、ちょっとでもいいから覚えてる道とかある?」 「んっと……」 あたしたちは、ぐるぐると園内を歩いた。 途中、見覚えがある道もあって何度かたどり着けそうだったけど、あんまりうまくいかなくて。 気づけば10分は経っていた。 「なかなかみつからないね……」 直樹くんが首をかしげた。