そんな光景を病室の入口近くで静かに見ていた父に気づいた母は目線を父の方に向けた。 「あなた...今日も来てくれたのね。ありがとう...。」 「当たり前じゃないか。 それより体調はどうだい?」 「大丈夫よ...。 ごめんね...家事、大変でしょ...?」 「ん?あぁ...確かに大変だな!笑 でも、あんな大変な事を文句も言わずに毎日してた母さんは偉いなっていつも言ってるよ笑 な!葵!」 母の頭をぼんぽんと優しく撫でる父。