柚希は昔から本当にいい子で、私が中学の頃、当時同じクラスだった子から
「お前は調子乗りすぎなんだよ!ブス!アハハ(笑)」っていって、イジメにあってた。毎日毎日。でも、慣れたせいか、最初より苦しいって感じなくなった。
何度も死のうって思った。みんな見ているくせに知らんぷり。本当に薄っぺらい
関係だな…って。もう、親友でさえ信じられなくなった。もう、無理だ…。
そう思っていたところ、柚希が現れた。彼女は私の命の恩人なんだ…。
クラスの子達が私に蹴ろうとした瞬間、なにかが叩かれるような音がした。
パッと目を開けてみると、そこには頬を手でおさえ、痛そうにしている、
クラスの子達のリーダー的存在の女が見えた。今見ている光景はどうなっているか分からなかった。
「あんたたちさ、そんなことして何が面白いの?この子を傷付けるなら私にやって来なよ。何度でも受け止めてあげるよ?」柚希は低い声で
本当に怒っているように見えた。あの時の光景は今でも忘れない。
「なによ…あんた(汗)あんたも痛い目にあいたいわけ?」
「だから、話を理解しろっつうの…。だから、バカは相手にならないの…。
やりたきゃぁ、やればいいじゃん。まぁ、私にかかってくるやつは、
よく知らないってことね。私のことを。」
「どういうことよ。あんた2年B組の佐野原柚希でしょ?」
「よく知ってるね~。そうだよ?でも、佐野原って言う名字聞いたことない?
他の人で。」
「はぁ?誰?そんなやついた?あんた以外で(笑)」
「あっ…もしかして校長の娘?(汗)」
「はぁ?なんで…って、えっ…佐野原 祐司…校長の名字と一緒だ…(汗)」
「やっと気づいた?だから、この子を痛い目にあわせるなら、こっちにもいいプランがあるってな訳。だから、もう止めな。分かったなら、去れ。」
「ふんっ!あんたなんて大っ嫌い!いくわよ!」クラスの子達は去っていった。
「あの…ありがとうございました…!」
「はぁ…怖かったよぉ~~~!!!!!」柚希は地面に座り込んだ。
「ご、ごめんね!?(涙)私のせいで…怖かったよね…?(涙)」
「いや、いいの!(*^^*)助けれたから!よくさ、私の周りがさ、イジメにあってるいる子がいるってきいててさ~!で、助けてあげなきゃって思って、
いろいろ、周りから聞いて、今日助けれたって訳(*^^*)本当によかった!」
「本当にありがとう!わ、私、相川 葉月っていいます!友達になってくれませんか!?(涙)」
「なにいってるの!?もう、友達だよ~!私、佐野原柚希!よろしくね♪」
「うん!(涙)よろしく!(涙)」
これが柚希との出会い。柚希があの時助けてくれたから私も傍にいなきゃって
思うの。柚希が襲われたってことをお母さんから聞いたときは本当に神様を
憎んだ。どうして…どうして…って。あの時から柚希は恋すらすることはなかった。だから、どうか、柚希には幸せになってほしい。そう思うばかり。
柚希、幸せになってよ…。葉月sideEND