【短編】甘い香り-キスの味-

大きな波の音を聞きながら、俺達は、1つになった。

どんなに綺麗な、波の音でも…悠季の甘い声に比べたら叶わない。

俺は、悠季の鎖骨にキスマークを残した。

「キスマーク消えたら言えよ?その度に、つけてやる」

ちょっとカッコいいセリフを言いながら、悠季を抱き締めた。

「愛してる」

止まった時間に乗せるように言った。

この気持ちは、変わらない。

明日も、

100年先も――――。

     -END-