【短編】甘い香り-キスの味-

「へっ!?悠季っ!?」

俺は、逃げてく悠季を追いかけた。

足の速い悠季は、人ごみをすり抜けて走っていく。

「コラッ!!悠季待てよっ!!」

意味も分からず、必死に追いかけた。

悠季は、浴衣を着ている事を忘れて走っていた。

「悠季っ!!」

悠季は、突然、何もない所で、見事にこけた。