それは夜の街に現れる。
黒のパーカーに黒のズボン、フードを被っている。
顔は誰も見たことがない。

『黒猫』は夜の街で暴れている不良達と
独りで戦っている。

仲間と呼べる存在はいない。

戦う姿は、猫のように軽やかに舞う。


『黒猫』は気紛れに現れては姿を消す。

戦いを挑む不良は多かった。
1人で挑む者もいれば、50人、それ以上もいた。

しかし『黒猫』は、一度たりとも敗れたことはない。


そんな『黒猫』に興味を持った暴走族達がいた。

彼らは『黒猫』を孤独から救うのか

『黒猫』は彼らを拒絶するのか



物語の結末は誰にもわからない