「暗いから気を付けてね! それじゃ、またね!」 男の子はそう言うと、 校舎へと走って行く。 「あっ、ありがとう!」 小さくなった男の子の後ろ姿に そう呼び掛けた。 すると男の子は振り返って、 大きくこちらに手をふった。