初恋の花






「その夢、叶うといいね。」


男の子は優しく私に微笑んだ。





その時、私の胸の奥が
熱くなった気がした。







「よし!仕事も完了したし、
今日はこれでおしまいかな?」


「あっ、そうだね。
それじゃ、帰ろう。」



「あー。ごめん。
一緒に帰りたいのは
やまやまなんだけど、俺まだ用事が
あってさ…」


男の子は申し訳なさそうに
頭を掻いた。