「栞奈…ちゃん?」

突然 名前を呼ばれてびっくり。

話しかけてきたのは隣の席の田口翔くんだった。


「あ…翔くん?」

「知っててくれたんだ。」

「有名じゃんっ」

「栞奈ちゃんもね。」

「栞奈でいいよ?」

「じゃあ 俺も翔でいいよ。」

「了解ー」



そのあと LINE交換をして

再び数学に取りかかる。


不思議。

さっきまで眠かったのにあんまり眠くないな。




そのあと 茉莉とお弁当を食べながら
何か 話をしていたけどなにも覚えていない。


ただ 翔の笑顔だけが頭のなかに残っていた。