【BL】キュート王子とクール王子とバレンタイン【短編】


しかし 人が良い(?)ってのは先輩のいいところ。

今さら とやかく言っても何も始まらない。

「ほら、行きますよ」


先輩に向かって手を伸ばす。

さっき泣かせてしまったお詫びもかねて

いつも先輩が何故か手を繋ぎたがるから


「えっ?」

「...少しなら今日は......いいですよ」

「...藍ちゃんなんで分かったのっ!?」


大げさに驚く先輩。


そして

「はいっ♪」

かわいい顔をして俺の手に乗せたのは





赤いチューリップ!?